この記事では

wouldって結局何?仮定法が苦手で。。。
という方にwouldの訳ではなくコアとなるイメージを理解していただくことで、幅広くwouldを使い、英文をご自身で作って、喋っていただけるように解説していきます。
wouldって実は難しくないんですけど、仮定法のせいで苦手な方がすごく多いです。なので、wouldのイメージを抑えることでその苦手を克服していただけたらと思います。
結論ですが、wouldの使い方は大まかにいうと一つだけです。それは「willの過去形」として使う!

そんなことは知ってるよ!
という方も多いと思いますが、wouldがwillの過去形であることを知っている人は非常に多いのですが、しっかりと理解して、wouldを使いこなしている人は非常に少ないです。
wouldを理解するためにはwillの使い方をしっかり理解している必要があります。

willなんて簡単じゃん!「未来」を表現するときに使うんでしょ!
と思われている方が多いのですが、これはよくない覚え方です!
もし、そう覚えてしまっている場合は、一度以下の記事を読んでみてください。willの使い方を使いこなせるようになると思います!
wouldの使い方
この記事では、willの過去形、wouldの使い方を5つ紹介しますので、

5つもあるの!?
と思われた方は最後まで読んでみてください!それでは一つずつ解説していきます。

wouldは簡単に使いこなせるようになりますよ!
推量
ほとんど全ての助動詞にはこの「推量」の意味が含まれいるといって問題ないかと思います。
助動詞毎の「推量」の意味の違いは確信度ですね。wouldは確信度がwillよりも少しだけ低い推量になります。
must(99%) | 推量(〜違いない) |
will(95%) | 推量(〜だろう) |
would(90%) | 推量(きっと〜だろう) |
should(80%) | 推量(〜のはずだ) |
can(60%) | 推量・可能性(〜もありうる/〜のときもある) |
may(50%) | 推量(〜かもしれない) |
might(30%) | 推量(もしかすると〜かもしれない) |
could(20%) | 推量・可能性(ひょっとすると〜もありうる) |
例えば、willは
You’ll like it. 「あなたはそれを気にいるだろう。」
と話し手の意思が含まれた確信度の高い推量になります。
一方、wouldは
You would like it.「きっとあなたはそれを気にいるだろう。」
と若干ですが、willよりも確信度の低い推量になります。これはwouldがwillの過去形だからです。
なぜかというと、英語は時制を変えることで婉曲的な表現(遠回しな表現)をする言語です。
過去形にする⇨現実との距離感が出る⇨遠回りな表現 :will(〜だろう)⇨would(きっと〜だろう)
になります。そのため、wouldはwillよりも若干確信度の低い推量として使われます。
丁寧な希望
I would like to come to your party.「あなたのパーティーに行きたいです。」
“I would like to~.”で”I want to〜.”「〜したい。」の丁寧な言い方となります。
“I will like to~.”はもともとは“I will like to~.”「〜することが好きでしょう。」と自分の意思はこういうことをするのが好きでしょう。=〜したいです。という言い方だったんです。
ここからwillよりも確信度の低いwouldを使うことで「もしかしたら〜することが好きかもしれないです。」つまり控えめに「〜したい。」という言い方。丁寧なI want to~.になったんですね。
丁寧な依頼
これもwouldがwillの過去形だとわかってしまえば楽勝です。
Will you help me?「手伝ってくませんか?」
このwillは疑問文で「依頼」の使われ方として、意味は「〜してくれませんか?」という聞き方になります。
この「依頼のwill」を過去形に変えると
Would you help me?「手伝っていただけませんか?」
と丁寧な依頼になります。これも先ほどの希望の時と同じですが、過去形のwouldにすることで「遠回り」な表現になります。そのため、
「もしかしたら〜してくれませんか?」=「〜して頂けませんか?」
とwillよりも丁寧な聞き方をすることができます。
仮定法
苦手な人が多い仮定法ですね。これもwillの過去形だと思えば簡単に理解できます。
If have enough money, I will buy a car.「もし十分なお金があれば、車を買うでしょう。」
これを仮定法にすると
If I had enough money, I would buy a car.「もしお金があったなら、車を買うのになぁ。」
ここで、“If I have enough money,”「十分なお金があれば、」という条件の文が過去形になって
“If I had enough money,”「もしお金があったならば、」
になることで仮定法の文になっています。
今回の場合は、仮定法は現実とは離れた仮定の話をするので、現実からの距離感出した言い回しをしたいんです。英語では、その距離感を過去形にすることで表現します。

あとは、”I will buy a car.”「車を買うでしょう。」の部分も時制を一致させてあげて、”I would buy a car.”「車を買うのになぁ」とすると仮定法の文章が完成します。
前のifの文が過去形なので、後ろの文のwillも過去形のwouldになる。ただの時制の一致。時間軸を合わせてるだけなんです。
I wish~.の文も同じように理解できます。
I hope I will pass the test.「テストに合格することを願います。」
hopeが「〜を願う」という実現可能性がある希望・願望になるのに対して、
wishは「〜であればなぁ」と実現可能性が低いor不可能の希望・願望になるので、確信度が低いんですね、willよりも確信度の低いもの。。。。そう!wouldです!
なので
I hope I will pass the test.「テストに受かることを願っている。」
実現可能性があることに希望しているのに対して、wishとwouldを使って表現すると
I wish I would pass the test.「テストに受かればなぁ。」
と実現可能性が低い希望を表しています。自分の中での受かることへの確信度が低いという表現ができます。
過去の習慣
My dad would often take me skiing on weekends.「お父さんは週末によく私をスキーに連れて行ってくれたものだった。」
wouldは上記のように「過去の習慣」を表します。なぜ、wouldが過去の習慣になるのでしょうか?
wouldはwillの過去形ですが、そもそもwillには「習慣・習性」の意味があります。
My dad will often take me skiing on weekends.「私の父は週末によく私をスキーに連れて行く。」
習慣・法則のwillは自分の中の強く思い込んでいる「こうなったらこう!」という習慣・法則を表現する際に使います。
*詳細は“will”は未来系ではない?6つの意味をコアイメージで徹底解説!で解説しています。
なので、willの過去形であるwouldは「過去の習慣」を表すことができるんです!
「過去の習慣」のwouldの使い方はよくused toと比較されます。この二つの違いは以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
まとめ
wouldの使い方 1.推量:きっと〜だろう 2.丁寧な希望:〜したいです。 3.丁寧な依頼:〜して頂けませんか? 4.仮定法:(もし、〜だったら)〜するだろう。 5.過去の習慣:〜したものだった
wouldは苦手な方が多いですが、ネイティブが日常でもよく使う便利な単語です。
ぜひしっかりと理解して皆さんの英語表現の向上に役立ててみてください!
この記事が少しでも皆さんの英語学習の助けになれば幸いです。
That’s it!
コメント
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