“will”は未来系ではない?6つの意味をコアイメージで徹底解説!

英文法
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この記事では

未来を表すときはwillでしょ!

と覚えてしまっている方には必ず読んでいただきたい内容になっています。

というのもwillは未来を表す助動詞ではないんです!学校の授業では未来=willと教わることが多いですが、実はもっと幅広い意味で使うことができます。

この記事では、will=未来というザックリとした使い方ではなく、コアとなるイメージを具体的に解説させていただきますので、willという単語のイメージを把握して、幅広い意味で使いこなしていただけるようになると思います!

すなお
すなお

will=未来って覚えてると意味不明な使い方がたくさん出てくるから

気をつけましょう!

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willのコアイメージ

多くの方が、

willは未来を表す時、「〜するだろう」「〜するでしょう」って意味で使う。。

と覚えているのですが、これはとてももったいない覚え方です。なぜならば、例えば、

Will you give me a glass of water?

って聞かれた時に

あなたは私にグラス一杯の水をくれるだろうか?

という訳は何かおかしいですよね?なぜならば、willの意味「未来を表す。」ではないからです。

結論から先に言ってしまうと、willの本当のコアとなるイメージは強い思い」を表します。

自分が強く思ったり、考えたりするのって大体が未来のことですよね?なので、will=未来と誤解をされてしまうんです。

それでは、このコアイメージをもとにwillの5つの用法を解説していきます。

推量

ほとんど全ての助動詞にはこの「推量」の意味が含まれいるといって問題ないかと思います。

助動詞毎の「推量」の意味の違いは確信度ですね。willは確信度の高い推量として使われます。

must(99%)推量(〜違いない)
will(95%)推量(〜だろう)
would(90%)推量(きっと〜だろう)
should(80%)推量(〜はずだ)
can(60%)推量・可能性(〜もありうる/~のときもある)
may(50%)推量(〜かもしれない)
might(30%)推量(もしかすると〜かもしれない)
could(20%)可能性(ひょっとすると〜のときもある)
助動詞の確信度比較表

例えば、

You’ll like it. 「あなたはそれを気にいるだろう。」

この文のように確信度の高い推量として使われる場合、willは「こうだろう」!という強い思いを表現するために使われます。

よく例文で使われる、

It will rain tomorrow.「明日は雨が降るだろう。」

も「明日は雨が降るだろう。」と話し手が強く思っている。この強く思っている内容が「明日のこと」つまり、未来を表す表現になっているだけなんですね。しかし、根本としてあるwillのコアイメージは「強い思い」なんです。

意思

I will do my best.「全力を尽くすよ。」

willは自分の強い意思「〜するよ。」という表現にも使われます。こちらもwillのコアイメージが「強い思い」であることがわかっていれば、簡単に理解できます!

willをつけることによって「自分は全力を尽くすんだ!」という強い思い(意思)を表現することができます。

I’ll go first. 「私が先にくね。」

I’ll get the door for you.「私があなたのためにドアを開けますね。」

のようにその場で瞬時に自分の意思を決定し、自分の行動を表現したい時にwillを使います。

確信

I’m sure you will win this game.「あなたはこのゲーム絶対勝つよ!」

I’m positive you will become a wonderful teacher.「あなたは必ず素晴らしい先生になるって確信しているよ!」

このように事実やデータに基づく根拠はないんだけれども、話し手の中では確実に「そうなる!」という自信を持っているときにもwillを使って表現します。

推量と似た使われ方をしますが、確信の意味で使われる場合、I’m sure/I’m positive「私は確信している」などの強い言葉と一緒に使われることが多く、こういった強い言葉がついても違和感のない訳であるのであらば、確信の意味で使われていると考えてください。

習慣・法則

Boys will be boys.「少年とはそういうものだ。」

Oil will float on water.「油は水に浮くものだ。」

二つとも有名な慣用句ですが、ここで使われているwillは習慣・法則を表します。

え、「強い思い」関係ないやん?

と思われる方もいらっしゃると思うので、解説させていただきます!

習慣・法則のwillは自分の中の強く思い込んでいる「こうなったらこう!」という習慣・法則を表現する際に使います。なので、上記の二つの例文は

Boys(少年)⇨Boys(少年)

「少年」というものはどこまでいっても「少年」というものだ。(悪戯をしたり、騒いだり、汚したりする生き物なんだよ。)という自分の中での習慣・法則を表すのに、willを使っています。

Oil(油)⇨float on water(水に浮く)

こちらも「油」というものは「水に浮く」ものだ。という自分の中での強く思っている習慣・法則を表現するためにwillを使います。

*補足
ここでwillを使わずに"Oil floats on water"と表現してしまうと「油は水に浮いている。」とまるで、常に油という物質が水に浮いているような表現になってしまいます。現在形を用いるときは「現在を含めて、ある一定の過去や未来もその状態にある(不変の真理)」必要があるので注意しましょう。
例文:
              Water is liquid.「水は液体である。」
            The earth is a sphere.「地球は球体である。」
のように法則性がなく変わらない事実は、現在形で表現します。

依頼 

Will you marry me?「私と結婚してくれませんか?」

willは疑問文にすると相手の思い(意思)を聞く文章になるので、「〜してくれませんか?」という依頼の表現としても使うことができます。

意思を尋ねる

Will you go to school tomorrow?「明日は学校に行くつもりなの?」

willは疑問文にすると相手の未来の意思を尋ねる文章になるので、「〜するつもりなの?」という表現として使うこともできます。

「依頼」と「意思を尋ねる」文章の違い

ここで、こんな疑問が生じるかと思います。

<br>

willの疑問文の「依頼」と「意思を尋ねる」文章はどうやって見分けたらいいの?。。。

すごくシンプルに見分ける方法があります!それは文章に“me”が含まれているかどうかを確認してください!例えば、

Will you marry me?「私と結婚してくれませんか?

“me”が含まれているので、「依頼」の意味でwillが使われていて

Will you go to school tomorrow?「明日は学校に行くつもりなの?

“me”が含まれていないので、「意思を尋ねる」文章になります。逆に

Will you go to school with me?「明日、私と一緒に学校に行ってくれませんか?

“me”が含まれることで、「依頼」の意味になります。

というのも、“me”(私に)対して何かをしてもらうための「相手の意思」を聞くので、「依頼」の意味になるんですね、ここを理解しておくと大分聞き分けがしやすいと思います!

まとめ

willの用法
1:推量:〜だろう。
2:意思:〜するよ。
3:確信:必ず〜になる。
4:習慣・法則:〜するものだ。
5:依頼:〜してくれませんか?*meが含まれている可能性が高い。
6:意思を尋ねる:〜するつもりですか?

willは未来を表す単語として覚えると大分使い方が制限されてしまいますので、ぜひコアとなるイメージ「強い思い」を把握して色々な表現をしてみてください。

よく間違われる”will”と”be going to”の意味と使い方の違いも以下の記事で解説していますので、よければ参考にしてみてください!

この記事が少しでも皆さんの英語学習の助けになれば幸いです。

That’s it!

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