「前置詞って結局なんとなくで選んでる…」「at と in と on、いつどれを使うか分からない…」――そんな人に伝えたいのが、前置詞は丸暗記ではなく「コアイメージ」で覚えるという考え方です。

前置詞、毎回フィーリングで選んでます…。「at 7時」「on 月曜」「in 5月」とか、なんでバラバラなのか全然分からなくて。

そもそも前置詞は日本語にない感覚だから、日本人が苦手なのは当然なんだ。でも「コアイメージ」さえ掴めば、ネイティブがどう使い分けてるかが見えてくるよ。1個ずつ訳を丸暗記するのをやめるのが第一歩。
この記事ではよく使う前置詞15個を、コアイメージのイラストと例文でひとつずつ解説します。読み終わるころには「なぜこの前置詞なのか」が感覚で分かるようになります。
なぜ前置詞は「丸暗記」だと挫折するのか
前置詞が苦手な人のほとんどは、「at=〜に、in=〜の中で…」と日本語訳を1対1で暗記しようとしています。でも、1つの前置詞には何十もの使い方があり、訳を全部覚えるのは不可能です。
🧪 なぜコアイメージが効くの?
前置詞はもともと「位置や方向」を表す言葉です。たとえば in は「中」というイメージ1つ。そこから in the box(箱の中)→ in Tokyo(東京の中)→ in May(5月の中)のように、物理的な場所から時間まで同じ感覚で広がっていきます。だから1つのコアイメージさえ掴めば、初めて見る表現でも「あ、この感覚か」と推測できる。訳を1つずつ丸暗記するより、ずっとラクに身につきます。

前置詞のコアイメージは、That’s it! のコース(30日間)の Day 20 でも動画で1つずつ解説してるよ!

1個のコアイメージを覚えるだけでいいなんてラクだね!じゃあ早速いってみよう!
グループ①:空間・位置を表す(at / on / in)
まずは一番よく使う3つ。「点 → 面 → 空間」とサイズが大きくなっていくイメージで掴むと、一気に整理できます。
at|ある一点
コアイメージ=「ピンポイントの一点」。地図上の1点をピッと指すイメージ。

📌 at the station(駅で)=場所という一点
📌 at the door(ドアのところで)=ピンポイントの位置
on|面に接触
コアイメージ=「面にピタッと接触」。上でも壁でも天井でも、何かの面にくっついているイメージ。

📌 on the wall(壁に)=壁の面に接触
📌 on Monday(月曜に)=カレンダーの面に乗っているイメージ
in|空間の中
コアイメージ=「囲まれた空間の中」。箱・部屋・エリアなど、何かに囲まれた内側にいるイメージ。

📌 in Tokyo(東京で)=エリアの中
📌 in May(5月に)=1ヶ月という幅のある期間の中

冒頭の「at 7時 / on 月曜 / in 5月」も、点 → 面 → 空間で考えれば一発。時刻は一点、曜日は面、月は幅のある空間なんだ。
グループ②:方向・移動を表す(to / for / from / into / out of / through)
次は「動き」を表す前置詞。矢印の向きをイメージすると掴みやすいです。
to|到達する矢印
コアイメージ=「ゴールに到達する矢印」。出発点から目的地まで、線がつながって到達するイメージ。

📌 give it to me(私にちょうだい)=相手に届く
📌 from 9 to 5(9時から5時まで)=終点に到達
for|〜に向かって・〜のために
コアイメージ=「向かう先・目的」。to が「到達する」のに対し、for は「その方向を目指す」気持ち(到達は問わない)。

📌 a gift for you(君へのプレゼント)=君のために
📌 study for the test(テストのために勉強)=目的
from|起点から離れる
コアイメージ=「出発点・〜から離れる」。to の逆向き。何かが始まる元の位置。

📌 far from here(ここから遠い)=起点からの距離
📌 made from milk(牛乳から作られる)=原料という起点
into|外から中へ入る
コアイメージ=「境界を越えて中に入る動き」。in(中にいる状態)に「入る動き」が加わったもの。

📌 I’m into music(音楽にハマってる)=その世界に入り込む
📌 translate into English(英語に翻訳する)=別の状態へ入る
out of|中から外へ出る
コアイメージ=「中から外へ出る動き」。into の逆。囲まれた空間から抜け出す。

📌 out of money(お金がない)=持っている状態から抜けた
📌 out of order(故障中)=正常な状態から外れた
through|突き抜ける
コアイメージ=「トンネルを通り抜ける」。入口から入って反対側の出口まで貫くイメージ。

📌 through the night(一晩中)=時間を貫く
📌 go through a hard time(つらい時期を乗り越える)=困難を抜ける
グループ③:位置関係を表す(over / under / around)
上・下・周り。あるものを基準にした位置関係を表します。
over|覆う・越える
コアイメージ=「上を弧を描いて覆う/越える」。何かの上に弧を描いてかぶさる、または越えていくイメージ。

📌 all over the world(世界中)=全体を覆う
📌 get over it(乗り越える)=困難の上を越えて進む
under|下・覆われる
コアイメージ=「何かの下」。over の逆。上のものに覆われた下の位置。

📌 under pressure(プレッシャーの下で)=重圧に覆われる
📌 under construction(工事中)=その状態の影響下
around|周りをぐるっと
コアイメージ=「周りをぐるっと囲む」。中心の周辺をめぐる、または「だいたいその辺」というイメージ。

📌 around 7 o’clock(7時ごろ)=だいたいその辺
📌 look around(見回す)=周囲をぐるっと
グループ④:関係・つながりを表す(of / with / by)
最後は「ものとものの関係」を表す3つ。少し抽象的ですが、コアイメージで掴めます。
of|全体の一部・所属
コアイメージ=「全体から切り出された一部」。大きなものの一部、または「〜の」というつながり。

📌 the leg of the table(テーブルの脚)=全体に属する一部
📌 a friend of mine(私の友達の一人)=所属
with|一緒・付随
コアイメージ=「くっついて一緒にいる」。人・物・道具が付き添っているイメージ。

📌 cut it with a knife(ナイフで切る)=道具が付随
📌 a girl with long hair(長い髪の女の子)=特徴が付随
by|すぐそば・経由・手段
コアイメージ=「すぐそば」。近接から「〜のそばを通って=手段・経由」へ派生します。

📌 by train(電車で)=手段
📌 by 5 o’clock(5時までに)=その時点のそばまでに

1個のコアイメージから、時間も関係も全部つながってる…!丸暗記してたのがバカらしくなってきたよ。
コアイメージを自分のものにするコツ
コアイメージは「見て知る」だけだと忘れます。出会った前置詞表現を、自分の言葉でメモして蓄積するのが定着の近道です。
- 新しい前置詞表現に出会ったら、この記事のどのコアイメージに当てはまるか考える
- 自分の単語帳に「コアイメージ+例文」をセットで記録する
- 同じ前置詞の表現を集めて、共通するコアイメージを確認する
👉 単語やフレーズをコアイメージ付きで蓄積する方法は AI 添削 × Notion 単語帳テンプレ完全ガイド にまとめています(「メモ」欄にコアイメージを書くのがコツ)。
👉 そもそもの単語の覚え方の理論は 単語の覚え方完全ガイド で詳しく解説しています。
まとめ|前置詞はコアイメージで覚える
- 前置詞は日本語訳の丸暗記ではなく「コアイメージ」で覚える
- 前置詞は元々「空間」を表す言葉。そのコアイメージを掴めば時間・関係・抽象的な意味も同じ感覚で理解できる
- 空間・位置:at(点)/ on(面に接触)/ in(空間の中)
- 方向・移動:to(到達)/ for(向かう先)/ from(起点)/ into(中へ)/ out of(外へ)/ through(突き抜ける)
- 位置関係:over(覆う・越える)/ under(下)/ around(周り)
- 関係・つながり:of(全体の一部)/ with(一緒)/ by(そば・手段)
- 出会った表現はコアイメージ+例文で単語帳に蓄積して定着させる
📚 次に読みたい関連ガイド
- 👉 前置詞をクイズで実践チェック:ネイティブが毎日使う前置詞クイズ100問
- 👉 コアイメージを蓄積する道具:AI 添削 × Notion 単語帳テンプレ完全ガイド
- 👉 単語の覚え方の理論:単語の覚え方完全ガイド|暗記より順番で決まる5ルール

前置詞はコアイメージで覚えれば一生モノの感覚になる。訳の丸暗記から卒業して、ネイティブと同じ感覚で前置詞を選んでいこう。一緒にやっていこう!
That’s it!!
