must haveとcan’t haveの使い方|過去の推量

英文法

こんにちは、すなおです!

She must have forgotten.」「He can’t have done it!」――海外ドラマの推理シーンや日常会話でよく出てくる must have / might have / can't have + 過去分詞。1語ずつは知ってるのに、この形になると急に訳せなくなりますよね。

  • ✅ must have / can’t have、聞いたことはあるけど自分では使えない
  • ✅ must=「しなきゃ」のはずなのに、過去分詞が付くと意味が変わる?
  • ✅ can’t have って「できなかった」じゃないの?
  • ✅ musta / mighta みたいな崩れた発音が聞き取れない

でも大丈夫。3つはぜんぶ 「過去を推理する形」という同じ仲間。違いは“探偵の自信”=確信度だけです。1本の軸に並べれば、一気に整理できます。

マナブ
マナブ

must は「〜しなきゃ」って覚えたのに、must have forgotten だと「忘れなきゃいけなかった」…? 訳がおかしくなるんですよね…。

すなお
すなお

それ、目印を知らないだけだよ。have+過去分詞 が来たら“過去の話”。must have は「〜したに違いない」っていう推理になるんだ。順番に見ていこう!

コアイメージ|“過去の推理”(実際どうだったかを推測する)

must / might / can't + have + 過去分詞 は、ぜんぶ 「過ぎたことを振り返って、“実際どうだったか”を推理する形」です。探偵が証拠を見て「犯人はこいつに違いない」「こいつかもしれない」「いや、こいつのはずがない」と言うイメージ。違いは確信度(どれくらい自信があるか)だけです。

助動詞+have+過去分詞のコアイメージ|過去の推理。確信度メーター:can't have したはずがない(0%)・might have したかも(50%)・must have したに違いない(90%)

💡 Point!

have + 過去分詞「過去を振り返る」の目印。そこに乗る助動詞が探偵の自信を表します。
must have=したに違いない(ほぼ確信)
might・may have=したかも(半信半疑)
can’t have=したはずがない(ありえない)

📎 「過去のもしも」グループとの違い:同じ have+過去分詞 の形でも、could have / would have / should have は「ありえたけど、実際はそうじゃなかった」=“過去のもしも”を語るグループ。こちらは「実際どうだったかを推理する」グループで、頭の使い方が違います。
ぺんぺん
ぺんぺん

have+過去分詞の目印は could have の時と同じで、今回は“推理”なんですね…!あとは自信の強さで選ぶだけなら、覚えるのは1本の軸だけだ…!

must / might / can’t have 違いマップ(確信度メーター)

細かい説明の前に、まずは全体像から。3つの違いは “確信度”です。

must have = 〜したに違いない
証拠があって、ほぼ確信してる(確信度90%以上)
might・may have = 〜したかも
可能性はあるけど、自信はない(確信度50%前後)
can’t have = 〜したはずがない
ありえない、と否定の方向に確信してる(確信度ほぼ0%)
意味 確信度
must have+pp 〜したに違いない 90%以上(ほぼ確信)
might・may have+pp 〜したかも 50%前後(半信半疑)
can’t have+pp 〜したはずがない ほぼ0%(ありえない)

では、1つずつ見ていきましょう。

must have +過去分詞|“〜したに違いない”

must have は、「(証拠から考えて)〜したに違いない」。目の前の事実を見て、過去に何があったかをほぼ確信を持って推理する形です。

  • The ground is wet. It must have rained last night.(地面が濡れてる。昨夜雨が降ったに違いない)
  • She must have been tired after the long flight.(彼女は長いフライトのあとで、疲れてたに違いない)

💡 「しなきゃいけなかった」ではない!

must=「〜しなければならない」と丸暗記してると、must have rained を「雨が降らなきゃいけなかった」と誤訳しがち。have+過去分詞 が付いたら“推理”と切り替えましょう。ちなみに「〜しなければならなかった」(過去の義務)は had to で表します。

📎 補足:雑誌などで見る「マストハブ(must-have)」は、must have=「持っていなければならない」から生まれた名詞(必須アイテム)。由来は同じ must+have ですが、この記事で学ぶ「must have+過去分詞=したに違いない(推理)」とは別物です。

might・may have +過去分詞|“〜したかも”

might have / may have は、「〜したかもしれない」。可能性はあるけど確信はない、半信半疑の推理です。

  • He might have missed the bus.(彼はバスに乗り遅れたのかも)
  • I may have left my umbrella at the restaurant.(レストランに傘を忘れたかもしれない)

💡 「したかも」は3人いる

実は could have にも「〜したかも」の意味があり、might / may / could は3つとも“半信半疑ゾーン”の住人です。厳密には may がほんの少し強め、might / could はその控えめ版という程度の差なので、神経質に使い分けなくてOK。
・may と might の細かい違い → may と might の違い
・could have のメインの顔「〜できたのに」→ could have の意味・使い方

can’t have +過去分詞|“〜したはずがない”

can't have は、「〜したはずがない」。「ありえない!」と否定の方向に確信する推理です。must have のちょうど逆ですね。

  • He can't have done it. He was with me all day.(彼がやったはずがない。一日中ぼくと一緒にいたんだから)
  • She can't have known about the surprise party.(彼女がサプライズパーティーのことを知ってたはずがない)

⚠️ 「できなかった」と訳さない!

can’t=「できない」のイメージで can't have done を「できなかった」と訳すのは誤り。「したはずがない」という推理です。「〜できなかった」(過去の能力の否定)は couldn't(例:I couldn't sleep. 眠れなかった)で表します。

📎 補足:couldn't have +過去分詞 も「〜したはずがない」とほぼ同じ意味で使えます(例:He couldn't have done it.)。
コン太
コン太

can’t have=「できなかった」じゃなくて「したはずがない」なのか…!must have の真逆、探偵の否定バージョンだな。

【核心】同じ場面で3つ並べてみる

いちばん違いが分かるのは、同じ状況に3つを当てはめてみること。「冷蔵庫に残しておいたケーキが消えた。弟が食べた?」という場面で比べてみましょう。

例文 ニュアンス
must have He must have eaten it. 食べたに違いない(口にクリームが付いてる)
might have He might have eaten it. 食べたのかも(証拠はないけど怪しい)
can’t have He can't have eaten it. 食べたはずがない(今日はずっと外出してた)
マナブ
マナブ

同じ He ___ have eaten it. なのに、助動詞を入れ替えるだけで探偵の自信が変わるんですね…!証拠の強さで選べばいいんだ!

📎 このファミリー、あと2人います:could have(〜したかも)should have(当然〜したはず)も“過去を推理する”顔を持っています。この2つのメインの顔(できたのに/すべきだったのに)は → could have の意味・使い方(別記事でじっくり)。
※さらに上級では will have/would have(きっと〜しただろう)という推量もありますが、まずはこの記事の3つ+could / should で日常会話は十分カバーできます。

発音|have は /ə/ に縮む(musta / mighta)

ネイティブは have を弱いあいまい母音 /ə/ に縮めて言います。must havemusta /mʌstə/(参考:マスタ)、might havemighta /maɪtə/(参考:マイタ)。coulda / woulda / shoulda も含めた5つの音のまとめは → could have の記事の発音セクションをどうぞ。

must / might / can’t have 定着クイズ

探偵になったつもりで、確信度で選んでみましょう。( )はどっち?

Q1. The kitchen smells great. Mom ( must / might ) have baked cookies. (キッチンがいい匂い。お母さんがクッキーを焼いたに違いない)

Q2. She ( must / can’t ) have forgotten our meeting. She never misses it! (彼女が打ち合わせを忘れたはずないよ。絶対忘れない人だから!)

Q3. I’m not sure, but he ( might / must ) have left already. (確信はないけど、彼はもう出発したかも)

Q4. My phone isn’t in my bag. I ( must / can’t ) have left it at the cafe. (カバンにスマホがない。カフェに忘れたに違いない…)

Q5. You ( can’t / might ) have seen him yesterday. He was in Tokyo. (昨日彼を見たはずないよ。彼は東京にいたんだから)

▶ 答えを見る

Q1. must(「いい匂い」という証拠があって確信してるので must have。might have だと「焼いたかも」と弱くなり、「に違いない」に合わない)

Q2. can’t(「絶対忘れない人」だから「忘れたはずがない」=否定の確信。must have だと「忘れたに違いない」で後半の文と矛盾する)

Q3. might(”I’m not sure”=確信がないので「したかも」の might have。must have だと「に違いない」で前半と噛み合わない)

Q4. must(「カバンにない」という証拠から「忘れたに違いない」と推理。can’t have だと「忘れたはずがない」で意味が逆になる)

Q5. can’t(「彼は東京にいた」という事実から「見たはずがない」。might have だと「見たかも」で、断言してる後半の文と合わない)

まとめ|“過去の推理”は確信度で選ぶ

3つは丸暗記しなくて大丈夫。「過去を推理する形」を、確信度の1本の軸に並べてるだけです。

must have/might have/can't have 早わかりシート|must have=したに違いない(90%)、might・may have=したかも(50%)、can't have=したはずがない(0%)
過去の推理のコアイメージ=確信度の軸で選ぶ
must have:〜したに違いない(証拠あり・確信90%以上)
might・may have:〜したかも(半信半疑・50%前後)
can’t have:〜したはずがない(ありえない・ほぼ0%)
目印have+過去分詞が来たら“過去の話”。「しなきゃいけなかった」「できなかった」とは訳さない
発音:have は /ə/ に縮む(musta / mighta)
すなお
すなお

迷ったら「探偵の自信は何%?」って自分に聞くこと。ほぼ確信なら must have、半々なら might have、ありえないなら can’t have。これだけで推理の英語は使いこなせるよ!

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