受動態(受け身)の使い方|be+過去分詞をイメージで

受動態(受け身)の使い方|される側にカメラを向ける 英文法

こんにちは、すなおです!

be + 過去分詞で受け身」――学校で習ったはずなのに、いざ話すとなると「これ受動態で言うの?」「by って毎回いるの?」と迷いませんか?

  • ✅ 形(be+過去分詞)は知ってるけど、いつ受動態を使うのか分からない
  • by 〜(〜によって)は毎回つけるべき?
  • ✅ ふつうの文(能動態)と受動態、結局どっちで言えばいいの?
  • ✅ 「〜される」を英語にすると、なんだか不自然になる

でも大丈夫。受動態はたった1つのコアイメージ 「“される側”を主役にする」 をつかめば、形も、使う場面も、by の有無も、全部つながります。順番に整理していきましょう!

マナブ
マナブ

受動態、形は覚えたんですけど…「これ受け身で言うべき?」って毎回迷うし、by を付けるかどうかも分からなくて。

すなお
すなお

大丈夫。受動態は「“される側”にカメラを向けるだけ」なんだ。誰がやったかより「何がされたか」を言いたいとき――そう考えると一気にスッキリするよ。

コアイメージ|“される側”を主役にする

受動態のコアイメージは 「“される側”を主役にする」。同じ出来事でも、“する側”が主役なら能動態(ふつうの「〜する」文)、“される側”が主役なら受動態(=受け身。「〜される」文)です。むずかしそうな言葉ですが、違いはこれだけ。

受動態のコアイメージ:能動はする側が主役、受動はされる側にカメラを向ける

たとえば「トムが窓を割った」を受動態にすると? 学校で習った書き換えも、やることはこのカメラの向け直しと同じで、手順はこの3つだけです。

📝 能動→受動の書き換え 3ステップ

「〜を」にあたる言葉を主語にして前に出す

動詞be + 過去分詞 に変える

もとの主語by 〜 に回す(いらなければ省略)

Tom broke the window.(トムが窓を割った)
↓ 同じ色の部分が動く
The window was broken (by Tom).(窓が割られた)

つまり受動態は、「誰がやったか」より「何がされたか・どうなったか」を言いたいときに使う形。カメラを“される側”にクッと向けるイメージです。

ぺんぺん
ぺんぺん

「される側にカメラを向ける」だけなんだ! 形を丸暗記しなくてよさそう。

受動態の形|be + 過去分詞

受動態の形は be動詞 + 過去分詞。時制を変えるときは、be動詞のほう(下の例の オレンジ)だけを変えればOK。過去分詞(made / eaten など)は変わりません。

  • 現在 This car is made in Japan.(この車は日本で作られている)
  • 過去 The room was cleaned yesterday.(その部屋は昨日そうじされた)
  • 未来 A new bridge will be built next year.(新しい橋が来年建てられる)
  • 現在完了 The cake has been eaten.(そのケーキは食べられてしまった)
  • can(〜できる) This problem can be solved.(この問題は解決できる)

💡 過去分詞は“形”を使い回せる(使い方は別)

be + 過去分詞(受動態)と have + 過去分詞(現在完了)は、使い方・意味はまったくの別物。でも使う過去分詞の“形”(eaten / made / built)は共通です。だから活用を一度覚えれば両方で使い回せて一石二鳥。→ 形の一覧は 不規則動詞の活用一覧100、使い方は 現在完了 完全ガイド へ。

いつ受動態を使う?|3つの場面

“される側”を主役にしたくなるのは、おもにこの3つの場面です。「こんなときは受動態」と覚えておきましょう。

受動態を使う3つの場面:誰がやったか不明・される側が主役・客観的な説明

1誰がやったか分からない・言う必要がないとき

My bike was stolen.(自転車を盗まれた)
→ 誰が盗んだか分からないし、言いようがない。

2「される側」が話の主役のとき

This temple was built 400 years ago.(この寺は400年前に建てられた)
→ 話題は“寺”。誰が建てたかより寺の話をしたい。

3客観的・説明的に言いたいとき(ニュースや案内など)

English is spoken in many countries.(英語は多くの国で話されている)
→ 誰が話すかではなく、事実を淡々と伝えたい。

コン太
コン太

「誰がやったか」を言わなくていいから、受動態って便利だね! ニュースや説明でよく出てくるのも納得。

💡 使うときのコツ

1by 〜 は「誰がやったかを言いたいとき」だけ。
不明・どうでもいい・みんな分かるなら省略します。

2「〜される」を直訳しない。
英語は能動が基本。「みんなに笑われた」も Everyone laughed at me.(みんなが私を笑った)が自然。受け身は“される側”を主役にしたいときだけ。

📌 逆に「〜している」が受動になることも(The window is broken.=窓が割れてる)。日本語と英語は1対1じゃない(この話は著書『3秒英作文』の Q34・EXTRA STEP でも → Amazonで見る

by 以外の前置詞をとる受動態

受動態の形(be + 過去分詞)でも、by ではなく決まった前置詞とセットで使う、感情や状態を表すグループがあります。「この動詞にはこの前置詞」とセットで決まっているので、下の表ごと覚えてしまいましょう。日常会話で超頻出です。

be + 過去分詞 前置詞 例文(意味)
be interested in I’m interested in music.
音楽に興味がある
be surprised at I was surprised at the news.
その知らせに驚いた
be worried about I’m worried about the test.
テストが心配
be excited about I’m excited about the trip.
旅行が楽しみ
be satisfied with I’m satisfied with the result.
その結果に満足している
be known for She is known for her kindness.
優しい人として知られている
be covered with The mountain is covered with snow.
その山は雪で覆われている
be filled with The box is filled with toys.
その箱はおもちゃがいっぱい入っている
be made of This desk is made of wood.
この机は木でできている

これらは「〜される」というより「〜している状態」に近いグループ。理屈で考えるより、例文ごと声に出して覚えるのが近道です。

be interested / be excited などの -ed と、exciting / interesting などの -ing の違いは → exciting と excited の違い(-ing/-ed 感情形容詞)

受動態のよくある間違い2つ

日本人がやりがちなミスは、この2つを知っておけばほぼ防げます。

be動詞の付け忘れ
This made in Japan. / ✅ This is made in Japan.
→ 受動態は必ず be + 過去分詞。be を落とさない。

自動詞を受動態にしてしまう
An accident was happened. / ✅ An accident happened.
happen / occur / arrive などは「“される”相手がいない動詞(自動詞)」なので、受動態にできません。そのまま能動で使います。

📌 もう一歩(気になる人向け):get受動態・もっと複雑な受動態

・カジュアルな get 受動態:会話では be の代わりに get を使うことがあります。I got scolded.(怒られた)/ He got fired.(クビになった)。「思いがけず・被害にあった」感じが出る、ややくだけた言い方です。

・もっと複雑な受動態I was given a book.(本をもらった。SVOO〈=「〜に〜を」〉の受動態で、文型は 英文の作り方は5パターン でくわしく)や The house is being built.(建設中=進行形の受動態)のように形を伸ばせます。まずは be + 過去分詞 の基本が固まれば十分です。

理解度チェック|受動態クイズ5問

カッコに入るのは? 「“される側”が主役か」を思い出して選んでみてください。

Q1. This temple ( visits / is visited ) by many tourists. (この寺、たくさんの観光客に訪問されるんだ)

Q2. This camera ( made / is made ) in Germany. (このカメラ、ドイツ製だよ)

Q3. A big earthquake ( happened / was happened ) last night. (昨夜、大きな地震が起きたんだ)

Q4. My wallet ( stole / was stolen ) on the train. (電車で財布を盗まれちゃったんだ)

Q5. This door ( can open / can be opened ) with this key. (このドア、この鍵で開けられるよ)

▶ 答えを見る

Q1. is visited(お寺は訪問“される”側。だから be + 過去分詞。by … で「誰が」も言える)

Q2. is made(カメラは「作られる」側。be を落とさないのがコツ)

Q3. happened(「起こる」はひとりでに起きること。“される”相手がいないので、be は付けない)

Q4. was stolen(財布は「盗まれる」側。誰が盗んだか分からないので by はなし)

Q5. can be opened(can(〜できる)の後ろも be + 過去分詞 のまま)

まとめ|受動態は“される側にカメラを向ける”

受動態は、たった1つのイメージ 「“される側”を主役にする」 から全部つながります。

受動態のコアイメージ:“される側”を主役にする
①形:be + 過去分詞(時制は be で変える)
②使う場面:誰がやったかが不明・どうでもいい/される側が主役/客観的な説明
③by 〜:誰がやったかを言いたいときだけ(普段は省略)
④注意:be の付け忘れ/自動詞(happen等)は受動態にできない
すなお
すなお

「誰がやったか」より「何がされたか」。“される側”にカメラを向けるだけ――これさえ意識すれば、受動態はもう迷わないよ!

すなお
すなお

受動態(Q34)をはじめ、英会話で本当に使う文法を「コアイメージ+例文」でまとめたのが、すなおの著書『3秒英作文』だよ。文法を考えずにスラスラ話したい人にピッタリの1冊なんだ。

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