シャドーイングのやり方〜リスニングとスピーキングを同時に爆上がり!〜

英語の学び方
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リスニングが全くできないし、どうやって勉強したらいいかわかりません。。。

そんなお悩みをお持ちの方に、この記事ではリスニング力だけでなくスピーキング力も上がる魔法のような勉強方法をご紹介したいと思います!

そんな勉強方法本当にあるの?

という方も、一度騙されたと思って読んでみてください!勿体ぶっても仕方ないので早速紹介します!

その勉強方法とはシャドーイングです!

この記事では、シャドーイングの効果とその勉強方法をご紹介していきます。

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シャドーイングとは?

シャドーイングって何ですか?

「シャドーイング(Shadowing)」とは、英語を聞きながら、聞こえてくる英文を影(シャドー)のように真似して追いかけながら発音練習することを言います。

日本人がリスニングを苦手としている理由としてよくあげられるのが、日本語と英語の喋り方の発音・リズム・アクセント・イントネーションが大きく違うという点です。

この違いが大きいために聞き取れないという現象が発生します。シャドーイングは流れてくる英語の音やリズムをそのままマネすることによってこの違いを矯正していく勉強方法です。

また、シャドーイングは一文毎に区切って復唱していく勉強方法と違い、聞こえてくる音をそのまま真似していくのでネイティブと自分の喋り方の違いを見つけやすいという大きなメリットがあります。

シャドーイングの効果。

まず、シャドーイングを行うことによってどんな効果が見られるのかを説明してきます。

ネイティブの喋るスピードに慣れる

ネイティブがナチュラルに話している英語の教材を使ってシャドーイングを行うことによって、ネイティブの喋るスピードに慣れることができます。

一般的に「英語教材」と言われるものは、英語学習者向けに作られているので、ゆっくり・はっきりと喋っています。なので、リスニング教材で勉強した後に実際にネイティブが喋っているドラマや映画で英語を聞くと

教材の1.5倍速くらいに聞こえる〜

というようなことが多様にしてあります。シャドーイングをすることによって、そういった英語を喋る速度のギャップに慣れることができます。

英語独特の発音・リズム・アクセントが身に付く。

日本語と英語は発音の仕方だけでなく、リズムやアクセントが大きく違います。例を挙げて一つずつ違いをみていきましょう!

発音の違い

日本人でも誰でも知っている英語フレーズに”I love you.”がありますが、多くの日本人はこれを

「アイ ラブ ユー」と発音します。しかし、多くのネイティブはこれを「アイラビュー」と発音します。これは日本語が母音と子音を一緒に使って一語一語しっかり発音する言語なのに対して、英語は子音だけで発音することが多くあるため音が消えたり、音同士が繋がったりする言語だからです。

詳しくは英語が聞こえない理由はこれ!〜英語が聞こえる三つのコツ〜の記事を参考にしてみてください。

リズムの違い

日本語と英語ではリズムも違います。例えば、先程の例で言うと”I love you.”も日本語の場合は一語一語はっきりと音を出すので、「アイ ラブ ユー」とリズム的には「トン トン トン」というリズムになりますが、英語では「アイラビュー」と一つのリズム「トン」という音の出し方になります。

英語のリズムって難しいのね〜

と思うかもしれませんが、世界基準で見ると日本語のリズムの取り方の方が難しいです。。

アクセントの違い

日本語と英語で同じ意味で使われる単語として、アドバイス/adviseがあります。

日本語では「ドバイス」と頭にアクセントがきますが、英語ではadvice「アドヴァイス」と真ん中にアクセントがきます。こういった違いを知っていれば、聞き取れるのですが知らないとなかなか聞き取ることは難しくなってきます。

これらの日本語と英語の違いもシャドーイングで矯正していくことができます!

英語のイントネーションが身に付く

英語は日本語と比較してイントネーション(声の上がり下がり)で幅広い表現がされる言語です。

そのため、同じ文章を表現するにもイントネーションの違いで大きく意味合いが異なるということが多くあります。

例えば、

I didn’t eat the cake.「私はそのケーキを食べなかった」

という文章で

“I” didn’t eat the cake.「私は!そのケーキを食べなかった。」

と”I”を強調すると、「私は!そのケーキを食べなかった(が、私以外の誰かが食べたかもしれない。)」という意味になります。

I “didn’t” eat the cake.「私はそのケーキを食べなかった!

と”didn’t”を強調すると、「私はそのケーキを食べなかった!(が、あとで食べるかもしれない。)」と過去のある時点では食べなかったけど、まだこれから食べる可能性があるような意味になります。

I didn’t “eat” the cake.「私はそのケーキを食べ!なかった。」

と”eat”を強調すると、「私はそのケーキを食べ!なかった。(が、他のことをしたかもしれない。))と食べてはいないけど、他の動作(盗んだ、隠した等)をしたことを暗にほのめかす意味になります。

I didn’t eat “the cake”.「私はそのケーキを!食べなかった。」

と”the cake”を強調すると、「私はそのケーキは!食べなかった。(が、他のものは食べたかもしれない。)」とそのケーキは食べていないけど、他のケーキもしくは他の食べ物を食べたことをほのめかす意味になります。

シャドーイングは英語の音と意味を結びつけるトレーニングでもあるので、このような英語のイントネーションの違いによる表現も身につけることができます。

リスニング力が上がる

今まで文章を読めば理解できていたんだけど、音が聞こえなかったためにリスニングができていなかったという人は多いのではないでしょうか?

シャドーイングを行うことで「音が正しく理解できていない」という課題に対して、「正しい音」を矯正していくことができるので、リスニング力が向上します。

スピーキング力が上がる

スピーキング力とリスニング力というのは密接に関係します。なぜならば、自分で正しく発音できるということは、正しく聞き取れているということだからです。逆に言うと自分が正しく発音できない英語は聞き取れていないということです。シャドーイングでは、聞こえてくる音をそのままマネして追いかけていくので、自分とネイティブとの違いがわかりやすく、違っているところを直していきやすいです。その結果、スピーキング力も向上していきます。

シャドーイングのやり方

シャドーイングが良い勉強方法なのは分かったけど、やり方がいまいち分からないよ。

順を追って確認していきましょう!

教材を選ぶ

まずは、シャドーイングをするための教材を選びましょう。オススメは以下の条件を満たしているものです。以下の条件を満たしていれば、基本は自由に選んでいただいて大丈夫です。

  1. 字幕が付けられる。
  2. スクリプト(台本)がある。
  3. 自分の好きな動画(ラジオ)である。
  4. 自分のレベルにあった素材である。

字幕が付けられる。or スクリプト(台本)がある。

これはどちらかがあれば問題ありませんが、字幕の場合はディクテーション(聞こえた音を書き出していく勉強方法)をして字幕を全て台本に書き起こすことをオススメします。

台本に書き起こすことで、勉強したい文章の全体の内容を把握しやすくなります。全体を把握することで、英語の音と意味を紐付けて覚えることができ、意味が分かった上で音を覚えた方が吸収が早くなります。

自分の好きな動画(その他音源)である。

英語は習得できるまでにとても時間がかかります。(ストレスなく英語を話せるようになるまで最低約2000~3000時間かかると言われています。)なので、とにかく勉強を継続するということがとても大切になってきます。物事を継続するにはやはり好きでなくては続けることはできません。

本当にこんな映画・ドラマでいいの?

と思ったとしても、自分の好きな素材を選びましょう。我々非ネイティブにとってはどんな英語素材であってもネイティブが喋っていることをマネするということは勉強になります。

自分のレベルにあった素材である

自分の好きな英語素材を選びましょう!と言いましたが、それと同時に自分のレベルにあった素材であることも大切です。例えば、僕は“SUITS”というシリーズ(ドラマ)が好きなのですが、このシリーズは弁護士についてシリーズです。ということは、法律に関する内容など専門的で、日常では使わない単語なども良く出てきます。これを初心者のレベルから始めたら、

英語ってやっぱり難しいんだあ〜

ってなってしまいますよね?なので、自分のレベルにあった素材を使うということは大切です。初心者であれば、ディズニーや子供用のアニメなどが聞き取りやすい英語でオススメです!

シャドーイングしたい部分を決めよう。

シャドーイングをする!と言っても急に

映画一本分(2時間)のシャドーイングをするぞ!

というのは無理がありますよね?まずは、ワンシーンからで構いません。シーンを切り取って練習し、慣れてきたら徐々に量を増やしていきましょう!

内容を把握しよう

使いたい英語の素材が決まり、シーンを選んだら、シャドーイングする文章の内容をざっくりでいいので把握しておきましょう。先程も記載しましたが、全体の内容を把握することで、英語の音と意味を紐付けて覚えることができ、意味が分かった上で音を覚えた方が吸収が早くなります。

シャドーイングしよう!

内容の把握が終わったら、いよいよ実際の英語素材に沿ってシャドーイングをしてみましょう!ここでのポイントはなるべく字幕または台本を見ずにシャドーイングをしましょう。なぜならば、字幕や台本があると自分の中で理解している音に引っ張られて正しくマネすることができないからです。意味も理解できなくても構いません。とにかく発せられる音・リズムに近づけるようにシャドーイングをしましょう。

出来ていないところを確認しよう!

シャドーイングをすると、英語の素材と自分の「発音が違うところ」「なぜか遅れてしまうところ」が出てきます。

「発音が違うところ」は英語の発音をご自身の中で英語に近い日本語の音に勝手に変換して覚えている可能性の高い音です。なので、そう言った部分はしっかりよく聞いて正しい音が出せるまで練習しましよう。

「なぜか遅れてしまうところ」は英語のリンキングリダクションが理解できておらず、単語毎にぶつ切りに発音している可能性が高いです。本当はなんと発音しているのか、英語素材の音をよく聞いてください。

予想外な発音をしているということがよくあります。できていないところが完全にコピーできた!と思ったら、またシーン全体をシャドーイングしてみましょう!おそらく、他のできない点が見えてきます。

繰り返そう!

あとは、同じシーン・動画でこれを繰り返します。同じ素材を使うことが大切で、一つの素材を完全にコピーするまで

シャドーイング⇨できない部分の確認⇨修正

⇨できない部分のシャドーイング⇨全体のシャドーイング⇨できない部分の確認⇨・・・

を繰り返します。あまり、色々な英語素材を行っても全てが中途半端になってしまい、リスニング力もスピーキング力も向上しません。

同じ素材を使うことで少しずつでも自分のリスニング力・スピーキング力が改善されているのを感じられると思いますので、一つの英語素材を選んだら完全コピーできるまでとにかく繰り返すことを意識してください。

最後に!

シャドーイングはあくまでも、リスニング力やスピーキング力を向上させる勉強方法であり、これだけで英語が完璧になる!というものではありませんが、日本人が常に課題としている「英語のアウトプット」の勉強方法としてはかなり効果的です。ぜひ、参考にしてみてください。

この記事が少しでも皆さんの英語学習の助けになれば幸いです。

That’s it!!

コメント

  1. […] […]