この記事では英語学習のインプットとアウトプットの比率はどれくらいがいいのかを紹介します。
インプットとアウトプットの比率はその勉強している人のレベルで変わります。そのため
初級⇨「英会話」初級⇨中級⇨中上級⇨上級
の順で僕の経験も踏まえてしていきたいと思います。
Let’s dive in!
初級
「英語」力が初級の人。はインプット10:アウトプット0になります。
もう少し具体的にいうと、「中学英語の基礎がままならない。」という人はまずは中学英語の内容をしっかり復習しなおしましょう。
高校英語の知識は正直なくても日常英会話レベルであればそんなに問題ないので、中学英語をしっかり復習しましょう。
インプット:アウトプット=10:0
・中学英語の単語1200語程度のレベル
・中学英語の英文法
この知識がないと、英会話を習得するにあたって英語フレーズを一つ一つランダムに覚えていくしかなくなるので、効率が悪いです。
基礎があるとある程度、「こう言いたい時はこの単語を使えばいい!」「この文法を使えばいい!」と英会話をするときも効率よく覚えられるので、まずはこの基礎をマスターしましょう。
学習時間ですが、中学英語をマスターするには一日の勉強時間にもよりますが、ほとんどゼロからスタートする人で3ヶ月くらいかかるかな〜という印象です。
ついでに、僕が一番最初に「英会話」の勉強を始めたのは、20歳の時です。
大学生2年生だったんですがアメリカ留学に行きたいな!と思い立ち、実際に今の「英語」の知識を「英会話」で使えるものにしないと向こうで生きていけないなと考え「英会話」の勉強を始めました。
この時点での僕の英語力と英会話力は
英語力⇨中級〜上級
英会話力⇨初級
当時受けたセンター試験の英語の点数が大体8~9割でした。
この年はセンター試験の平均点自体もかなり高かった記憶があるので、別に特別英語が得意ってレベルではないけど、英語は好きで結構勉強はしてる方だったと思います。
だから、一通りの中学・高校英語の知識はある状態でした。
一方、英会話力は完全に初級レベルでした。
How are you?とかの簡単な挨拶はできるんですが、言いたいことが簡単なことでも出てこなくてモゴモゴしてしまうというレベルだと思います。
この記事を読んでいる方の中にも同じ状態の方はいると思います。
なので、英語力が中級になったら次は身につけた「英語」を「英会話」で使えるようにしていきます。
英会話初級
インプットとアウトプットの比率はここでも10:0です。
ただし、英語初級の時と比べて、インプットの内容を教科書⇨英語のコンテンツ(海外ドラマや映画)に変えます。
どうするかというと、いろんな方法があると思うんですが、僕がやっていたのはひたすら英語でコンテンツを見てました。例えば、
Harry Potterを英語字幕、英語で見たりとか、当時はNetflixのような映像配信サービスがなかったので、海外のドラマとか映画をTSUTAYAでDVDを借りて見ていました。
そして、ネイティブはこういう時、こう言う言い方をするんだ!のように自分の頭の中に英語フレーズや英語での表現を増やしていったんですね。
英語の基礎はあったので、
「この文法って日常会話ではこうやって使われるんだ!」
「この単語ってこんな使い方もあるんだ!」
「このフレーズってこういう発音の仕方するんだ!」
のようによりネイティブの英語が頭に残りやすかったんです。
なので、基礎ができてるということは非常に大事なことです。
あと、よく出てくる単語やフレーズでわからないものは調べたりもしてました。分からないもの全部を調べていると初級のうちはキリがなくなってしまうので、最初はよく使われている且つ自分が知らない単語やフレーズに絞っていました。
当時、僕は英語については何も知らなかったので、アメリカ留学に行くのにHarry Potterっていうイギリス英語のコンテンツを選んでいました。汗
やらないよりはマシなので、結果オーライだったとは思ってます。
まだ当時の僕のように何で勉強するか決まってない方は、英語学習におすすめのコンテンツはこちらの記事でも紹介しているので、参考にしてみて下さい。
英語学習において一番大事なのが継続することなので、自分が気に入ってずっと見ていられる作品がもうすでにあるよ!という方はその作品を使ってもらえれば大丈夫です。
僕にとってのそういった作品の一つがHarry Potterだったんですね。
正直に言うと、独り言で英語を喋る練習とかはしていたので、それを入れると実際の英語学習のインプットとアウトプットの比率は9:1くらいですが、それでも圧倒的にインプットの方が多かったです。
これを皆さんにもやって頂きたいです。
コンテンツの選び方とかは正直もう少し改善できたと思いますが、それでも大体の学習方法自体は過去の僕と同じようにやって頂いて問題ないかと思います。
*インプット10割のメリットとデメリット
僕は半年間くらい英語コンテンツだけを見る生活をしていて、それからアメリカに約一年間留学に行ったのですが、この段階ではインプット10割の学習です。
つまり話す練習をほとんどしていないわけですが、その学習法をしていた中でのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
・簡単な会話なら聞き取ることができる。
挨拶や外食時、買い物の時の会話など。英語のコンテンツを半年間見ていたので、よく使われるようなフレーズなどは理解できるようになります。実際、ホスタマザーからすなおは他の日本人よりも英語が上手いけど何かしてたの?って聞かれたので、おそらく平均よりはリスニングはできたのかなって思います。
デメリット
・言葉が出てこない。
英語で言われればわかるけど、自分で使ったことがないので言葉が出てこないんですよ。
・発音が上手にできない。
日本語と英語は喉の使い方や口の筋肉の使う部分が違うので、どうしても上手に発音できないんです。
「発音なんて伝わればいいでしょ?」と思ってる方もいると思いますが、正しい音を知るというのは言うのは、リスニングにもつながるんです。
例えば、
rice「米」 lice「シラミ(複数形)」
の違いを聞き取れない日本人が多いです。
なぜか?日本人にとっては両方とも発音すると「ライス」になってしまうので、日本人にとっては同じ音なんです。発音できない音は音を知らないから聞き取れないんです。
rice liceくらいであれば正直文脈からわかることが多いですが、こういった違いの積み重ねでリスニング力も上がってきます。
英語の発音は筋トレと一緒で、少しずつ喉の動きとか口の筋肉の使う部分を鍛えてかないとできないです。なので、喋ってる時に自然にできるようになるには時間がかかります。
でも、しっかり練習していけば伝わりやすい発音になっていきます。
ただ、発音ばかりは声に出して練習していかないと上手くならないので、ここはどうしてもアウトプットでの練習が必要になります。
筋肉をつけたいのに筋トレの動画ばっか見てても筋肉はつかないのと一緒ですね。
なので、次のレベルからアウトプットの練習もしていきます!
中級
中級レベルからアウトプットも入れていきます。インプット:アウトプットが8:2になります。
少しずつインプットしてきた内容を使っていきます。
今ままで練習してきた内容を試合で試していくイメージです。
インプット:アウトプット=8:2
インプット
・海外ドラマを見る
・日常の生活でこれ英語でなんて言うんだろうを常に調べる癖をつける
そのまま変わらず、続けます。
アウトプット
・(英語を話す環境がある人は)その環境で英語を話す
・(英語を話す環境がない人は)オンライン英会話
英語を話す環境がない人は、僕が皆さんと同じ立場であればオンライン英会話を活用して週2回〜3回くらいで身につけたものを試す場として使います。
オンライン英会話の使い方ですが、予習と復習が大切です。
予習
・話したいトピックを決める
・質問を決める
・使いたいフレーズを決める
復習
・聞き取れなかったフレーズ
・通じなかったフレーズ
・言えなかった言い回し
(発音も含めて調べて復習して、次回以降のレッスンで使う)
オンライン英会話を活用した勉強の仕方、予習・復讐の方法は別の記事で紹介しているので興味のある人はCambly学習効率最大化!〜復習しないのは損!復習法7選!〜、Cambly学習効率最大化!〜復習しないのは損!復習法7選!〜も参考にしてみてください。
オンライン英会話の場合、英語に触れている時間は現地に住むのと比べてどう考えても少なくはなりますが、なるべくそこは空き時間に英語に触れるようにしてカバーするという感じです。
インプットばかりでも会話の時上手く話せないし、アウトプットばかりでも一向に知識も増えないし、発音も良くならない。この絶妙なバランスが大切です。
それが大体、8:2とか7:3くらいかなの比率かなと思います。
僕の中での中級というレベルは日常英会話で言えば、挨拶、買い物、注文などの英会話はもうほとんど困らないレベルです。なので、こうやって順序立てて話していくと「すぐ話せるようになりそう!」と感じるかもしれませんが、おそらくゼロからここまでのレベルになるなら1年程度かかると思います。
英語は時間のかかるものなので、長期目線で見てください!
ついでに、僕がここのレベルでやっていたインプットとアウトプットの比率7:3くらいだったと思います。この辺のレベルで留学して、生活が全て英語の環境になったので、一気に喋ることが増えました。
インプットの詳細ですが、
当時のすなおのインプット詳細
・一人の時間は海外ドラマを見る
・会話の中で上手く表現できなかったフレーズを調べる
・発音のコツを語学学校の先生に聞く
・語学学校の授業(英語での普通の英単語とか英文法の授業)
留学は、最強の言語学習です。自動的に英語が入ってくるし、使うようになる。しかし、お金も時間も大量にかかるので、全ての人がこんなことできるわけではないと思います。
なので僕が今日本国内でこのレベルで英語学習をするならインプット:アウトプット8:2で海外ドラマとオンライン英会話を活用します。
現地でしか学べない習慣とか文化的な違いも感じて欲しいので、少し長めに時間を取れる方は短期留学でもいので検討して頂きたいです。
中上級
上級に行く前に「中上級」を挟みます。
高校英語を勉強するのであればこの段階で勉強します。
どちらかというと書き物などで使う少しフォーマルな英語は高校英語になります。
知らなくても別に生きていく分には困らないような内容が多いのが高校英語です。
もちろん、日常会話で使うものをありますが、知らなくても日常英会話は成り立つものが多いので優先順位を考えると後になります。
高校英語の内容
・日常でも使われるもの⇨関係副詞、複合関係代名詞、仮定法など
・日常でほとんど使われないもの⇨過去完了、未来完了など
そのため、高校英語を学習するのであれば、日常英会話は全く問題ないな!英会話の中級レベルではあるな。となった段階で検討すれば良いと思います。
もちろん、これは「英会話」という視点での話ですし、高校を卒業してれば自然とみんな一度は通る道なのである程度の内容を知っているのであれば、使えレバ便利なので復習してもいいとは思います。
ただ、ゼロから始めるのであれば中学英語を完璧にして、英会話でそれを使いこなせるようになってからの方が混乱しづらいのでいいかなと思います。
この段階でのインプットの比率は座学での学習が増えるのでまた高くなります。
1から高校英語の基礎を叩き込みます。
しかし、高校英語にが中学英語の応用の内容もあるので、アウトプットしながらでもいいと思います。
インプット:アウトプット=9:1もしくは8:2
・インプット⇨教材中心で英語を学ぶ、休憩時間に海外ドラマなどを見る
・アウトプット⇨オンライン英会話
僕であればこんな感じで学習を進めるかなと思います。
僕はこの段階ではアメリカ留学をしていたので語学学校に通っていました。
高校で習った内容ではありましたが、再度英語でこの内容を習い返してました。
留学ができない方が多いと思うので、オンライン英会話で英文法を教えられる先生を探して英語で教えてもらうのもありだと思います。
オンライン英会話のレッスンは1レッスン30分で1500円くらいなので、語学学校に比べたらめちゃくちゃ安いと思います。
上級者
正直、ほとんどの人がここまでのレベルは必要ないと思います。
僕個人の認識ですが、中級レベルでもコミュニケーションをとるのに全く困らないレベルです。
なので、上級レベルが必要なのは仕事で英語を使う人くらいだと思います。
仕事で英語を使う場合、メールや書類を書いたり、読んだりする時に高校英語レベルの単語や文法がたくさん必要になります。なので、このレベルでは高校英語の文法はもちろん語彙力も高いレベルで必要になります。
もしくは、シンプルに英語が好きでまだまだ英語力を伸ばしたい人はこのレベルでも勉強を続ける人もいます。
なので、あまりここまでは気にしなくていいと思いますが、一応僕だったらどうするかを紹介させてください。
ここの段階は「英語初級〜英会話初級」で行った段階と同じで中上級で学んだ内容を英会話で使えるようにしていく感じです。
インプット:アウトプット=8:2
・インプット⇨ちょっと難しめのテーマの映画とかドラマを見ながら語彙力やフレーズを増やしていく
・アウトプット⇨オンライン英会話、(文章を書くことを習慣にしても良い)
口語の英語と文書の英語は変わってきますが、覚えるものや練習するものが増えるだけでもうやり方自体はそんなに変わらないです。やること自体は今までやってきたことと原則と思ってもらって大丈夫です。
仕事で使う英語の学習法
言いたいことを日本語でまとめる⇨英語に直して準備⇨使用する⇨うまく表現できない内容を調べる or 人の真似をする⇨使ってみる
*仕事の場合はより念入りに調べて分からない内容は極力ない状態で臨むのは前提です。
こんな感じで基本的にはインプット:アウトプット9:1とか8:2でトライアンドエラーをしながら学んでいくという感じです
専門的な内容のものはそういった英語の表現がまとまっている、教材とかネットのブログとかがあれば参考にしてもいいです。
この辺のレベルまでくれば自分のやり方が確立していると思うので、自分のやり方があればそちらを優先してください。
まとめ
段階ごとにお話をしましたが、若干のインプット:アウトプットの比率は変わるにしろ、本質は同じです。
インプットは練習、アウトプットは試合
インプットばかりしてても、会話は上手くならないし、アウトプットばかりしてても何も改善されません。
ちょうどいい比率が全体を通して僕的には8:2くらいかなと思います。
わかりやすいように数値で出してはいますが、英語学習は楽しんで続けられる、継続できることが一番なので
・海外ドラマを見て英語を学ぶのがとにかく好き!って人は9:1でもいいですし、
・とにかく会話でしまくってまずは英会話に慣れたい!って人は6:4とかでもいいと思います。
あくまでもこれは僕の経験をもとにした参考値なので、ぜひ皆さんの黄金比を見つけてみてください!
You did a great job!!
それでは、今日も英会話を楽しんでいきましょう!
That’s it!
本記事の内容を動画で見たい方はこちらもどうぞ!
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