この記事では英語初心者からゼロからのスタートで3ヶ月で英語学習をする際の勉強方法を紹介していきます。
先に注意点ですが、英語をマスターするために必要な学習時間は2000~3000時間
日常英会話のマスターでも大体500~1000時間と言われています。
そのため3ヶ月で1000時間勉強しようとすると1日11時間の勉強量が必要になるので、基礎が全くない人が3ヶ月でペラペラになるのはほぼ不可能です。
今回のゴールは日常英会話で頻繁に起こるような会話を3ヶ月でできるようにする!という点までをゴールにしてご紹介します。
勉強方法自体は3ヶ月後も変わりませんが、最初の3ヶ月に何をすべきなのか?
英会話の土台を作って、簡単な会話ができるようになるまでの方法をお話ししていきます。
Let’s dive in!
単語
中学英単語をまずは覚えます。
英語を、パズルとすると単語っていうのはピースです。
ピースがないとパズルを組み立てていくこともできません。
なので、まずは頭の中にあるピースの数を増やします。
日常英会話で使われる8割が中学英単語が使われていると言われてい流ので、中学英語レベルの単語帳一冊をまずは完璧にしましょう。
*単語帳買う時の注意点
単語量の多い単語帳を買わない
大は小を兼ねる理論で一番難しい単語帳を買ってしまう人がいるのですが、レベルの高い単語帳は日常会話では使われる頻度が圧倒的に少ないレベルの高い単語も含まれます。
そのため、どれが基礎単語なのか分かりづらくなり混乱してしまうので、まずは基礎単語のみが載っている単語帳にしてください。
その後でさらに自分の語彙力を上げたければ、新しいレベルの高い単語帳を買ってください。
おすすめの単語帳3冊
・英単語ターゲット1200 改訂版 https://amzn.to/3AB7p4k
・改訂第2版キクタン【中学英単語】高校入試レベル[音声DL付] (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) https://amzn.to/3AB7p4k
・夢をかなえる英単語 新ユメタン0 中学修了〜高校基礎レベル (英語の超人になる!アルク学参シリーズ) https://amzn.to/4hDtjob
この3冊ならどれでも大丈夫です。
ついでに、僕が使っていたのは「キクタン」です。
他の二冊と比べるとちょっと覚える量が多いので、頑張れる!と言う人向けです。
単語帳の選び方の詳細を知りたい人はこちらの英会話初心者の単語帳の選び方の記事も参考にしてみてください。
単語の覚え方
単語の覚え方は毎日200語〜300語を見る感じで単語帳をペラペラめくっていきます。
時間的なイメージで言うと1日10~15分くらいです。
毎日たくさんの単語を見て、長い時間をかけて覚えていきます。
僕がよく使う例として、クラスメイトで表現するんですが、中学校に入学した初日クラスメイトの人を誰も知らないとしましょう。
初日に「クラスメイト全員の名前を覚えてください。」
って言われたら多分無理ですよね?
でも、3年間毎日その人たちと顔を合わせてたら、そこまで親密じゃない人でもフルネームで覚えてませんでしたか?
それと原理は同じです。
人間の脳は何度も見たり、聞いたりしたものをより強く覚えていきます。
なので、寝る前とかで良いのですが1日に200語から300語を10~15分くらいかけて見てください。
そして、それを毎日繰り返します。
そうすると徐々に単語の意味が記憶に残っていきます。
*いけない例
一単語にすごく時間をかけて覚える
時間をかけたからといって記憶に強く残りやすいわけではないんです。
1回長い時間をかけて覚えるより、短い時間でも何回も見たほうが記憶には残りやすいです。
単語を覚えるときはたくさんを短い時間で!を意識してください。
ある程度、単語帳の単語が頭に入ってきたな!と思ったら次のステップに行きます。
これ順番通りにやっていくと言うよりはある程度の単語がわかっていたら同時進行でも大丈夫です。
ただ、単語が全くわからないと本当に何もできないので、ゼロからスタートの人はまずはとにかく単語を覚えてください。
文法
単語がパズルのピースだとしたら、文法はピースの並べ方、それぞれのピースの役割を説明するルールブックみたいなものです。
とんでもないピースの数をルールなくランダムに並べて完成させるのは不可能なので、その並べ方や各ピースの役割などを説明してくれるのが英文法です。
例えば、
・疑問文を作りたい時はどう単語を並べたらいいの?
・未来とか過去の話はどうやって表現したらいいの?
・助動詞ってそれぞれどんな役割なの?
みたいなものを説明してくれているルールブックが「文法帳」になります。
文法も日常英会話で使われる8割の文法が中学英語レベルのものと言われています。なのでこれも先ほど同様中学英語レベルの英文法が理解できていればまずは大丈夫です。
勉強方法ですが、文法はルールなのでサラッと目を通して使い方が大体わかってれば大丈夫です。
あとは実際に会話の中で使いながら、覚えて行ったほうが身につきやすいです。
スポーツをやる時にルールブックばかり読んでいても、上手くならないのと一緒ですね。
英語もある程度ルールを理解したら、あとは英会話をやってみたほうが早いです。あと楽しいです。
発音
これは単語の勉強の部分で既にやらなくてはいけない部分なので、実際には単語学習を始める際に一緒に始まります。
*紹介した単語帳の発音音声データについて
紹介した単語帳どれでも音声データついているのですが、ターゲットだけwebサイトで音声データをダウンロードする必要があり、スマホやタブレットでは再生できないみたいです。その分990円とすごく安いですね。
他の二冊はアプリがあるのでスマホでもタブレットでも音声が聞けます。その分1500円程度の価格です。
その点も踏まえて単語帳は検討してみてください。
さて、本題に戻ります。
発音は蔑ろにされがちなんですが、伝わりやすい英語を喋る上でも大切ですし、リスニング力を上げるためにも非常に大切です。
なぜかというと、自分が知らない音、発音できない音というのは基本的には聞き取れないからです。
英語が聞き取れない例
walk 「歩く」と work「働く」
多くの人が違いを聞き取れない発音の違いの一つです。
なぜかというと日本語にない音なので、音を知らないんです。
なので、伝わらないし、聞き取れない。
発音を学ぶことでより伝わりやすくなるだけでなく、リスニングも聞き取れるようになります。
発音で学ぶべき3点
1.フォニックス
2.リンキング
3.リダクション
なんじゃそりゃ?と思ってる人も多いと思うので一つづつ説明していきます。
フォニックス
フォニックスは音と文字の関係性を表現したルールです。
単語を読む時に、文字や文字の組み合わせがどのような音を表すのかをフォニックスで理解します。
例えば、
walkの発音⇨[wɑːk]
workの発音⇨[wɝːk]
もちろん全単語についてこんなことやってたらすごい時間がかかるので、
アルファベット毎に持っている音が分かればあとはだんだん法則性がわかってくるので、実際の英会話の中で徐々に身につけていけば大丈夫です。
なので、アルファベット毎に英語にはどんな音があるのかを先に押さえてしまいましょう。
特に母音は注意して押さえて欲しいです!
というのも先ほどのwalkとworkもそうなんですが、母音の音が変わってしまうと非常に伝わりにくくなるんです。
日本語に置き換えると分かりやすいんですが、
母音が変わる日本語の例
「オニ(ONI)」⇨「ウニ(UNI)」
これ最初の母音がもし変わるとと完全に違うものになってしまいます。
子音も大事なんですが、母音は特に勘違いが起こりやすいところなので、英語の母音が持つ音はしっかりと押さえて欲しいです。
リンキング
リンキングは単語と単語同士がくっついて違う音になる発音のことです。
例えば、
walk
という単語単体であれば発音は[wɑːk]なんですが、文章の中で使われる場合隣り合う単語とくっついて発音されます。
リンキング時
I’ll walk you home. ⇨ I'll wɑːkyu home.
walk you ではなくて[wɑːkyu]
音がくっついている、リンクしてますよね?これがリンキングです。
これも全ての単語について覚えなくても、基礎のルールを覚えてしまえば、あとは実際に英会話をしていけば徐々に身についています。
なので、先にこの基礎のルールを覚えてしまいましょう!
リダクション
リダクションは音が脱落することを言います。
例えば、
What
リダクション時
What⇨Wha(t)
「ワット」ではなくて[Wha]とtの音が脱落されて発音しません。
これがリダクションです。
また、2つ以上の単語が並ぶ時は
Wha(t)time isi(t)?
のようにリンキングとリダクションが同時に起こることが多いです。
リダクションも発音を学ぶにおいては外せないルールです。
リダクションも基礎のルールを覚えてしまえば、あとは実際に英会話をしていけば徐々に身についています。
なので、先に基礎ルールを押さえましょう。
以上が発音で押さえてほしい内容です。
正しい発音ができるようになれば、リスニング力も格段に上がります。
発音は「英語」学習では軽視されがちですが、「英会話」の学習においては非常に大切な要素になるので、ここの基礎もしっかりと学んでください。
パターンフレーズ
4つ目は、パターンフレーズを学びます。
パターンフレーズというのは、日常会話の中で頻繁に使われる「英語の型」のことです。
単語はパズルの1ピースだとすると、パターンフレーズは複数個のピースの塊です。
1ピースずつどこにハマるか確認していくより、固まっていてくれた方が一気にハメられるので楽ですよね?
英会話でも同じです。パターンフレーズを覚えると、会話の中でも単語ではなくてフレーズ、文章で即座に英語が出てくるようなるので
コミュニケーションがスムーズになります。
パターンフレーズ例
Do you want to ~?「〜しない?」
このパターンフレーズは直訳すると「〜したくない?」となりますが、日常会話ではカジュアルに相手を誘う時に「〜しない?」という意味で使われます。
“Do you want to” watch a movie tonight?
のように使います。
パターンフレーズで覚えることでDo you want toの部分を固定で使えるのでよりスムーズに言いたいことが出てきます。
また、より自然な発音も型で頭に入ります。
Do you want toはよくDo you wanna と発音されるので、この文章であれば
“Do you wanna” watch a movie tonight?
単語から自分で文章を組み立てるよりスムーズに会話で使えるようになりますし、日常会話でよく使われるパターンフレーズは色々な言い方で使えることが多いので、頻繁に使われるパターンフレーズは発音も合わせて押さえましょう!
英語の型のまとめは英会話でまず最初に覚えるべきネイティブが毎日使う英語の型100選〜200フレーズの記事で学べるので気になる方は参考にしてみてください。
使いそうな状況での英語フレーズ
パターンフレーズまで覚えたら、より自分が使いそうなシチュエーション毎の具体的なフレーズを覚えていきましょう!
今回は3ヶ月でよく使われる簡単な英会話をマスターするというテーマなので、より頻繁に使うであろう会話をまずは覚えましょう。
例えば、
・自己紹介(名前、出身、仕事、趣味)
・日常会話(挨拶、世間話)
・買い物(注文、質問、お会計)
日常会話の会話では割と決められて使われるフレーズが多いので、覚えておくだけでだいぶ会話ができるようになります。
英語は言い方を知っているか、知らないかだけなので間違いなく使うようなフレーズは覚えてしまいましょう。
自己紹介などはいい例ですね!間違いなく自分の自己紹介は使う英語フレーズなのでもうテンプレートを作ってしまうといいですね!
また、この段階に入るまでに単語・文法・発音・パターンフレーズを身につけているので色んなフレーズの中に学んできたものが見られるので、かなり記憶にも残りやすくなっています。
また、ここからさらに英語での表現の幅を広げていきたいと思った時に、基礎の理解ができているのでより効率的に英語を身につけていく準備もできています。
海外ドラマを見る
ドラマでなくてもいいんですが、自分がストレスなくネイティブが自然に英語を喋っているようなコンテンツを見るようしましょう。
教材の音源とかだとどうしても分かりやすく発音していたりするので、不自然にはっきり過ぎるくらいに発音されているものが多いんですね。
なので、ネイティブが自然に会話しているドラマや映画とかトークショーなどが英会話のリスニング練習にはおすすめです。
あと、自分な好きなもので学習できるので学習が続きやすいんですね。
英語学習は継続が命なので、自分がストレスなく続けられるコンテンツを見つけてください。
僕がおすすめする海外ドラマや映画はこちらの動画でも紹介しているのでこちらも参考にしてみてください。
この段階で今までの基礎が身についていると今まで学んできた内容を実際にネイティブが自然な会話で使っているのを復習しながら見れるので、より効率的に英会話を学ぶことができます。
この段階に来るまでに、ずっと座学を1ヶ月、2ヶ月やっていても飽きてしまう人も多いと思うので、基礎学習が全て終わるまで海外ドラマを見てはいけませんということは全くなくて学習を混ぜてもらっても構いません。
例えば、月曜日の夜に単語を覚えたら、火曜日の夜はドラマを一本見るみたいな感じですね。
とにかく英語学習は継続できるかどうかが一番大切なので、自分が続けられるスタイルであれば正直なんでもいいです。
ただ、基礎は大切なので、時間はかかってもいいので、最低限中学英語は皆さんにマスターしておいて欲しいです。
まとめ
この記事で紹介した3ヶ月のあとは、学んできた内容の復習をして基礎をより定着させて、海外ドラマを見てより自分の中の表現の増やしていくのがおすすめです。
この記事で紹介したような英会話の基礎をまとめて30日で学べる動画コースThat’s it!を作りました。
興味のある方はチェックしてみてください。
余談
基礎を身につけたあとですが、仕事などで英語を使うからフォーマルな英語やビジネス英語を身に付けたい!という人は中学英語が身についている!と自分で実感できるようになってきた段階で高校英語の単語や文法に手を出していくといいかと思います。
高校英語の内容は、中学英語の内容をフォーマルにしたり、より丁寧な言い回しで言うのに使えるものが多いです。
なので、日常会話ではなくてもそんなに困りませんが、優先度は圧倒的に中学英語の方が高いです。
より上の英語力を目指したい人は中学英語をマスターした後に高校英語も勉強してみてください。
You did a great job!!
それでは、今日も英会話を楽しんでいきましょう!
That’s it!
本記事の内容を動画で見たい方はこちらもどうぞ!
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