現在完了VS現在完了進行形の違いを徹底比較！

この記事では

という方に現在完了と現在完了進行形の違いを比較し、その違いをわかりやすく解説していきたいと思います！

ここは現在完了の「継続」と現在完了進行形で混乱する人が非常に多いと思いますが、実際ここの違いはネイティブに聞いてもかなりわずかな違いという人が多いです。

むしろ一緒という人もいます。。。

そのくらいわかりづらいんです！

しかし、ネイティブは無意識に使い分けしていますので今日はその違いをしっかりと理解いただけるように解説していきたいと思います！

という方は現在完了と過去形の違い！〜現在完了の3つの使い方！〜の記事で現在完了の使い方も詳しく紹介していますのでこちらも参考にしてみてください。

現在完了と現在完了進行形の違い

先に結論から言ってしまうと、現在完了と現在完了進行形の大きな違いは以下です。

現在完了（継続）：一時的でない継続（状態の継続）
現在完了進行形：一時的な継続（動作の連続）

また、現在完了と現在完了進行形の違いは動詞の違いによって以下の3パターンに分けられます。

「現在完了」と「現在完了進行形」の動詞による意味の違い
・動作を表す動詞⇨意味が異なる。
・動作も状態も表す動詞⇨似た意味になる。
・状態を表す動詞⇨現在完了進行形には使えない。

という声が聞こえてきそうですが、これから動詞の違い毎に例文を使って、現在完了と現在完了進行形の違いを詳しく説明していきますのでご安心ください。

動作を表す動詞

動作を表す動詞を使うときは「現在完了」と「現在完了進行形」は意味が異なり以下のようになります。

現在完了：「完了」を表す。
現在完了進行形：「未完了」を表す。動作の継続を表す。

動作を表すとは、そのままですが動作性の高い動詞です。

皆さんが手足を動かして何かを行うようなイメージの強い以下のような動詞は現在完了と現在完了進行形で意味が異なって使われます。

run/eat/read/walk/drive/write/wait/etc….

例えば、

現在完了：I have run for 3 hours.「私は3時間走った。」

現在完了進行形：I have been running for 3 hours.「私は3時間走り続けている。」

このように動作を表す動詞が使われる際は、現在完了は「完了」の意味になり、現在完了進行形は「未完了」（動作の継続を表す。）を表します。

状態も動作も表す動詞

動作も状態も表すことができる動詞を使うときは「現在完了」と「現在完了進行形」は意味がほとんど同じになります。

＊「ほとんど同じ」であり、同じではありません。この微妙なニュアンスの違いは現在完了と現在完了進行形を理解するうえでかなり大事です！

現在完了：状態の継続
現在完了進行形：動作の継続

動作も状態も表すことができる動詞には以下のようなものがあります。

work/live/study etc…

動作も状態も表すというのは、例えば”work”という動詞は「働く」という意味ですが、

有名企業で働いている。（状態）

今日は工場で働いている。（動作）

のように動作を表す時も、状態を表す時もあります。こういった、動作も状態も表す動詞は現在完了と現在完了進行形で以下のように訳がほとんど同じになります。

現在完了（状態の継続）

I have worked for the company for 10 years. 「私はこの会社で10年間働いています。」

現在完了進行形（動作の継続）

I have been working for the company for 10 years.「私はこの会社で10年間働き続けています。」

ここでは「現在完了」と「現在完了進行形」の訳ははほとんど同じですが、受け手としては以下のニュアンスの違いを感じます。

状態の継続：勤務している。
動作の継続：手を動かして働いている。

「継続」していることには変わりませんが、現在完了の継続は状態が継続しているのに対して、現在完了進行形は動作が連続して継続しているというニュアンスになります。

訳は同じでも聞き手のニュアンスは変わってきますので、ここはしっかり抑えておくと英語の表現の幅が広がります！

また、現在完了の場合は「状態の継続」の他にも「完了」の意味としても使われることがあります。

そのため話し手がどの場面で話しているかによって意味が大きく変わってくるので注意が必要です。

例えば、現在働いている会社で以下のフレーズを言った場合、

【状態の継続】I have worked for the company for 10 years.「私は10年間その会社で働いています。」

という意味になりますが、

昔、働いていた会社を見つけて以下のフレーズを言った場合、

【完了】I have worked for the company for 10 years.「私はその会社で10年間働いていました。」

という意味になります。

シチュエーションによって意味が変わることは覚えておきましょう！

状態を表す動詞

状態を表す動詞には以下のようなものがあります。

want/know/love/like/need etc…

こういった状態動詞はそもそも進行形として使われないので、現在進行形としても使いません。

なので、「〜している」と継続の表現をしたい場合は、現在完了で表現をします。

I have wanted these shoes for a long time.「私は長い間この靴が欲しいんだ。」

まとめ

現在完了と現在完了進行形の違いは3パターンに分けられます！

１：動作を表す動詞：意味が異なる。
　　現在完了＝「完了」を表す。
　　現在完了進行形＝「未完了」を表す。動作の継続を表す。
２：状態も動作も表す動詞：ほとんど同じ意味
　　現在完了：状態の継続。
　　現在完了進行形：動作の継続。
３：状態を表す動詞：現在完了進行形は使われない。

このニュアンスの違いは混乱しやすいですが、理解できるとかなり英語での表現の幅が広がりますよ！

この記事が少しでも皆さんの英語学習の助けになれば幸いです。

That’s it!