theの使い方〜ルールは4つだけ!〜

英文法
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この記事では

the? なにそれおいしいの?

困惑しちゃう”the”の使い方を徹底解剖!
日本人なら一度はつまずくこのトピック…これを機に完全克服しちゃいましょう!
最後まで読んだら”the”を使いたくなること間違いなし!

すなお
すなお

もう怖くない!

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冠詞の役割

まずは英文法の世界で”the”がどんな立ち位置にいるのかをおさらいしましょう。
”the”は冠詞と呼ばれる冠詞=名詞の前に付く言葉)です。

なんで名詞の前に言葉を付ける必要があるの?

日本語にはない概念だからこそ、こんな疑問を抱く方もいるでしょう。
曖昧さを含む日本語と違い、英語は論理的な言語と言われています。

英語話者はこの冠詞によって、会話に登場している名詞が「すでに会話に登場した名詞なのか」「ひとつだけなのか、そうじゃないのか」「特定のものなのか、特定されていないのものなのか」などちょっとした情報を補っているのです。

日本語のように「なんとなく察する」のではなく、相手が混乱しないように「明確に伝える」のが英語の性格なのだと思っておきましょう。

日本語は聞き手が思いやりを持って理解する。
一方で英語は話し手が思いやりを持って伝えるんですね。

すなお
すなお

聞き手が混乱しないようにわかりやすく伝えてあげよう!

定冠詞の”the”と不定冠詞の”a/an”

先ほど説明した冠詞には冠詞不定冠詞があります。
冠詞は”the”。不定冠詞は”a/an”があります。

やっぱり出てきた…!

”the”と一緒に学ぶ冠詞に”a/an”があります。
この違いについて混乱する方も多いのでは。。。
深く考えなくて大丈夫!

まずは

the=定まっている名詞につく冠詞
a/an=定まっていない名詞につく冠詞

と意識してみてください。

この感覚がこの後の使い方の理解に役立ってきます。
バシッと決まったものと、まだ決まっていないもの。頭の片隅に置いておきましょう。

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”the”と”a”に関する詳細は、コチラ>>aとtheの違い<<で解説しています。
よければ合わせて参考にしてみてください。
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さて次の項目から、実際に具体的な”the”の使い方を学んでいきましょう!

すなお
すなお

ここからが本題だよ〜!

“the”の4つの使い方

”the”には4つの使い方があります。
これらの条件に当てはまる名詞を使うとき、その名詞の前に”the”をつけましょう!

①すでに会話に登場したもの。
②会話の話し手と聞き手の間で、すでにアレだ!とわかるもの。
③唯一無二のもの。
④これには付けろ!と決まっているもの。

順番に解説していきます。

すでに会話に登場したもの

この考え方を勉強するときによく使われるのが昔話「ももたろう」を使った例です。

「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ出かけました。」

↓ 英文にするとこちら↓

”A long long time ago, there lived an old man and an old woman. 
One day the old man went to the mountains to cut grass, and the old woman went to the river to wash clothes.”


初めの文章で「おじいさん」「おばあさん」と言う名詞が初登場したときには、「一人のおじいさん」「一人のおばあさん」と言うことで1を表す”an”がついています。
このときはまだ、この二人について何も知らない、つまりその辺にいるおじいさんやおばあさんのうちの誰か。
特定できていない見ず知らずのご老人です。

しかし、次の文章で出てくる「おじいさん」と「おばあさん」と言う名詞は、すでに登場している(=2回目の登場)名詞ですので、初めに出てきた「あのおじいさん」と「あのおばあさん」なんだな、と特定できます

特定できる名詞には?
そう!”the” がつくのです。

会話の話し手と聞き手の間で、すでにアレだ!とわかるもの

このルールを理解するためには、こんな状況を想像してください。

ある日マイクは素敵な雰囲気のバーを見つけ、そのことを友人のマイクに伝えます。
後日そのバーに行った感想をマイクに教えようとしています。

↓英文にすると…↓

”Hey I went to the bar yesterday, and it was so nice."
昨日あのバーに行ったら、すごくよかったよ。

マイクは、ジョンが言っている「あのバー」=先日マイクが見つけた素敵な雰囲気のバーのこと。と特定できているので、”the bar” と言っています。

唯一無二のもの

この世に唯一無二のもの、絶対に一つしかないもの、の名詞の前には”the”をつけます。

一つしかないなら1つを表す”a/an”をつけるんじゃないの?

と思うかもしれませんが、「もともと一つしかない=アレだ!と特定できている」ので、2つ目のルール「会話の話し手と聞き手の間で、すでにアレだ!とわかるもの」と同じ考え方で”the”をつけましょう。

唯一無二の存在であるために”the”がつくものの例はこちら↓

・地球 "the earth" 
・太陽 "the sun" 
・月 "the moon"  
・大統領 / 社長 "the president"   
・インターネット"the internet"  
・ワイファイ "the wi-fi"  etc...

その国や会社にとって唯一無二の存在であるため、大統領や社長もここに分類されます。

また、インターネットやWifiも「あの会社のインターネット」とか「このカフェのWifi」とか唯一無二ではなさそうに見えますが、「インターネット」や「Wifi」という概念・システム自体は一つしかないので”the”が付きますよ!

文法でこれには付けろ!と決まっているもの

どんな場合でも”the”をつけなければならない場合があります。
例えばこんなもの。

a.楽器
"the guitar"/"the piano"/"the flute"/"the violin"

b.方角
"the south"/"the north"/"the east"/"the west" ...

c.時(午前に、午後に、夕方に)
"in the morning"/"in the afternoon"/"in the evening" 
※「夜」は"the"をつけずに"at night"となるので注意! 

d.乗り物:"the bus/"the train"...
※手段を表す前置詞"by"がつく時は無冠詞になる

e.最上級形の形容詞の前:"the best"/"the youngest"/"the sweetest"...

楽器、方角、時を表す名詞。
これらは暗記するだけでOK!
これらの単語を使うときとにかく”the”をつける!と覚えておきましょう。

さて、問題はdとeです。
前置詞、形容詞というような文法用語が出てくるとアレルギーが発症しますよね、わかります。
dとeについてもう少し説明していきます。

サイジョウキュウケイ…ケイヨウシ…

すなお
すなお

パニくる前に読み進めて!

例外について

d.「乗り物」のパターン

「乗り物」は基本的に”the”をつけると覚えましょう!

ただ一つだけ例外が…
それは「手段を表す前置詞”by”がつく時は無冠詞になる=“the”がいらない」ということです。

前置詞とは。
=名詞などのいて意味を付け足す言葉

by、in、at、to… などが前置詞です。
(↑ここも英語学習でつまづくポイントですよね。)

by=方法?/in=中?/on=上?/to=に向かって?

のようになんとなく意味を付け足してくれる言葉たちです。

これだから英語は嫌いなんだ!

と思ったそこのアナタ!ちょっと待って!
私たちが話す日本語にも、同じような役割をするものがあります。

それが、「で、に、へ」などの言葉。
これらの言葉を聞くと何となく

で=場所や手段?/に=場所?/へ=向かっていく?

というようなニュアンスを感じていませんか?

英語でも一緒!
こうやってすこーし聞く人の理解を助けてくれる言葉が前置詞なんです。

本題に戻ると、、
“by”を使って「〇〇で」というような手段の意味を表す時に、”by”の後に乗り物の言葉が来たら、特別に”the”をつけなくていいというルールがあります。

例えばこんな感じ↓

I went to a restaurant by train.
あるレストランに電車で行った。

この文だと、「電車で」という手段を表す前置詞”by”の後に、乗り物の名詞”train”が来ています。
なのでこの場合、×”by the train”ではなく○”by train”となるのです!

と、ここまで細かく補足しましたが、
「〇〇でXXに行った」というような文で〇〇に乗り物が入るときは”the”はいらない!
と覚えておけば大丈夫!

e.最上級形の形容詞の前のパターン

最上級形の形容詞の前
これほどまでに頭に入らない言葉ってあるのでしょうか…
まずはここで出てくる言葉をまとめてみましょう。

・最上級形
=比較級を使うときに一番最強のやつ。
tall-taller-tallest
高い-〜より高い-いちばん高い

・形容詞 
物事の状態や性質が「どのようであるか」を表現する名詞の前につく言葉
⇨日本語で「い」や「な」で終わる言葉。
tall高い・short短い/身長が低い・sweet甘い...

例文をあげると↓

「このチームの中で一番背が高いのはジョンだよ。」
"The tallest boy in this team is John."

ここですごいことに気づきませんか?
一番背が高い=このチームには一番背が高いのは一人だけ=特定されている!
だって、一番背が高い人が何人もいたら、もうそれは一番じゃないですよね。

ここでも基本のルールは同じ。
特定できているから“the”がつくのです!

最後に

いかがでしたか?
“the”の使い方について説明をしてみましたが、少しはモヤモヤが晴れたでしょうか?
色々な例を挙げて説明しましたが、どのパターンにも共通して言えるのは

特定されている名詞の前には”the”をつけること

これから英語を話すとき、すこーーしだけ、自分が発する名詞が特定されているのか、されていないのか意識してみてくださいね!

この記事が少しでも皆さんの英語学習の参考になれば幸いです。

That’s it!!

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コメント

  1. […] theの詳しい使い方はtheの使い方〜ルールは4つだけ!〜で解説しているのでこちらも参考にしてみてください! […]