この記事では
・couldって〜できたじゃないの!?
・couldっていつ、どうやって使うの!?
という方にcouldを使いこなしていただけるように、couldのコアイメージを理解していただくことで、決まった文章ではなくてご自身で文章を作って喋れるように解説していきます!
初めに、could=「〜できた。」と覚えてしまっている方が多いですが、こちらは間違った覚え方になります。
結論から先に言ってしまうとcouldの使われ方は“canの過去形”としてつかいます。
いや、それって「〜できた」じゃん!
と思われる方も多いと思うので、まずはここの誤解されやすい部分からご説明していきたいと思います!
couldの正しい使い方を一緒に見ていきましょう!
couldの使い方
couldの使い方は大きく3つに分類されます。
推量
ほとんど全ての助動詞にはこの「推量」の意味が含まれいるといって問題ないかと思います。
助動詞毎の「推量」の意味の違いは確信度ですね。couldはcanと比較すると確信度が低い推量になります。
must(99%) | 推量(〜違いない) |
will(95%) | 推量(〜だろう) |
would(90%) | 推量(きっと〜だろう) |
should(80%) | 推量(〜はずだ) |
can(60%) | 推量・可能性(〜もありうる/〜のときもある) |
may(50%) | 推量(〜かもしれない) |
might(45%) | 推量(もしかすると〜かもしれない) |
could(20%) | 推量・可能性(ひょっとすると〜もありうる) |
例えば、canは
The restaurant can be closed today.「そのレストランは今日は閉まっていることもありうる。」
と可能性を示唆する「〜のときもある/〜もありうる。」という表現になります。
couldは
The restaurant could be closed today.「そのレストランはひょっとすると今日は閉まっていることもありうる。」
とcanよりも確信度の低い推量になります。
これはcouldがcanの過去形だからです!
なぜかというと、英語は時制を変えることで婉曲的な表現(遠回しな表現)をする言語です。
過去形にする⇨現実との距離感が出る⇨遠回しな表現 :can(〜もありうる)⇨could(ひょっとすると〜もありうる)
になります。そのため、couldはcanよりも確信度の低い推量として使われます。
また、couldは確信度の低い推量であり、この表現は否定形”could not”にすると反対の表現になるので「ひょっとしても〜のはずがない」と強めの否定になります。
He couldn’t be right.「彼が正しいはずがない。」
このように否定文ではかなり強い否定の表現になるので、こちらも覚えておきましょう!
canの詳しい使い方は以下の記事でも紹介してますので、can「〜できる」と覚えてしまっている方はcanの正しい4つの使い方!〜can=「できる」ではない!〜の記事も参考にしてみてください!
許可
canの記事で紹介させていただいていますが、canには許可の意味があります。例えば、
Can I get a glass of water?「グラス一杯の水をもらえますか?」
相手に対してなにかをしてもらえる可能性を聞く許可の表現として使われます。
これをcouldに変えると、
Could I get a glass of water?「グラス一杯の水を頂けますでしょうか?」
のようにcanを使った表現よりもcouldを使った表現の方が丁寧な表現になります。
なぜ、couldを使うとcanよりも丁寧な表現になるの?
これもcouldがcanの過去形であるということを意識していただくとわかりやすいです!
couldは過去形になる分、「現在」に対して距離ができますよね?なので、少し遠回しに聞いているニュアンスになります。イメージは以下です。
イメージ:can:〜してもらえます?⇨could:ひょっとすると〜してもらえますか?。。
そのため、canと比較してcouldは丁寧に「〜して頂けますでしょうか?」と許可を伺う表現となります。
仮定法
仮定法。。。苦手なんです。。。
という方が多いのですが、couldはcanの過去形。ということがしっかり理解できていればとても簡単に理解し、使うことができます!
大事なので同じことを何回も説明しますが、couldはcanの過去形です。
英語では仮定の話をするときも、「現実と仮定の距離感」を出すために過去形を用います。
過去形にする⇨現実との距離感が出る⇨仮定的な表現
例えば、
If I had enough money, I could buy a car.「もしもお金があったならば、車を買うことができるるのになぁ」
この例文ですが、本当はお金を持っていない現実がありながら、お金があれば車を買えるのになぁ。という仮定的な状況を望んでいる。
その現実と仮定の距離感を過去形で表現します。
また、
I wish I could fly.「空を飛ぶことができたらなぁ」
wish「〜だったらなぁ」は叶う可能性のかなり低い希望・願望を表現するときに使われます。
叶う可能性がかなり低い=仮定の話となります。
そのためここでもcouldを用いて現実では空を飛ぶことはできないけど、飛ぶことができたらいいのになぁ。という仮定的な状況への願望・希望を表現しています。
couldはこのように現実と仮定との距離感を表現する単語としてを使われます。
まとめ
couldの使い方 1.推量(可能性):ひょっとすると〜もありうる 2.許可:〜を頂けますでしょうか? 3.仮定:もし〜だったら、〜することができるのになぁ
couldは日常でも頻繁に使われる便利なフレーズです。正しく理解してどんどん使ってみてください。
また、couldで過去の表現をしたい際に使われるcould haveについてcould haveは過去の話に必須!〜3つの使い方〜の記事で詳しく解説しているのでよければこちらも参考にしてみてください!
この記事が少しでも皆さんの英語学習の助けになれば幸いです。
That’s it!
コメント
[…] couldの使い方については「could」3パターンで完璧に使いこなす!の記事で詳しく解説しているのでよければこちらも参考にしてみてください! […]
[…] また、この他にもCould I~?という聞き方もあります。詳しい使い方は「could」3パターンで完璧に使いこなす!の記事で解説していますの良ければこちらも参考にしてみてください。 […]